入射光などのアニメーションエフェクトの使い方[OpenToonzの基本操作]
OpenToonzの操作性はとても「クセ」があり難解です。
ここでは私がマニュアルを読まずに試行錯誤して覚えた入射光などのアニメーションエフェクトの使い方と画像ファイルの読み込み、画像をファイルへ保存する方法をご紹介します。
※入射光のエフェクトはプラグインの機能です。プラグインのインストールは「OpenToonz」の日本語化とプラグインのインストールの記事をご覧ください。
ファイルの読み込み
OpenToonzを起動してメニューに右にある「XSheet」のタブを選択します。
次にメニューの「レベル」「レベルを読み込み」を選択します。
「レベルを読み込み」ダイアログが表示されます。
任意のファイルを選択して右下にある「読み込み」ボタンを押すと画像ファイルを読み込めます。
次はメニューの右にある「Cleanup」タブの画面です。
画像の確認が終わりましたら、次は画像にエフェクトをかけますので「XSheet」のタブに戻してくださいね。
入射光のエフェクト
「XSheet」のタブの状態でメニューの「ウインドウ」「スキマティック」を選択します。
「スキマティック」ダイアログが表示されます。
このウインドウ内にある四角アイコンはアイコンを移動したり、アイコンを選択して右クリックでエフェクトの挿入やプレビューなどをする事が可能です。
次に「XSheet」をクリックしてからその上で右クリックをして「エフェクトを挿入」「Plugins」「DWANGO」「CoherenNoise」を選択します。
エフェクトの「Choe~Noise」アイコンが増えましたね。
次は「Choe~Noise」アイコンを選択して右クリックをします。
さきほど、同じように「エフェクトを挿入」「Plugins」「DWANGO」を選択して、今度は「LightIncident」を選択します。
「スキマティック」はこのようになります。
※アイコンはわかりやすいように移動しています。
さて、次がわかりにくいです。
「XSheet」アイコンの右にある青い三角をクリックしながら「Light~ident」アイコンの「input」までドラッグします。次に「Choe~Noise」の右にある青い三角をクリックしながら「Light~ident」アイコンの「Noise」までドラッグします。
「Light~ident」アイコンの「Mask」は指定しなくても良いです。このプラグインのソースコードを見ると「Mask」が無い場合は自動的に生成しています。
そして、「Light~ident」アイコンを選択後に右クリックして「プレビュー」を選択します。すると、次のような画面が表示されます。
これでようやく、画像にエフェクトをかける事ができました^^;
「XSheet」タブのメニューの「レンダリング」「出力設定」の「現在のレベル設定を用いる」ボタンを押すと不要な黒枠は非表示になり画像本来のサイズに対してエフェクトが実行されます。
※OpenToonzのバグで、そのボタンが押せない場合は「スキマティック」のアイコンを適当に操作したり、「PltEdit」タブの「レンダリング」「出力設定」で押せるようになる場合があります。
エフェクトを調整するには「Light~ident」アイコンをダブルクリックします。
設定画面がはみ出ている場合は、そのウインドウのサイズを少し変更すると、スクロールバーが表示されてウインドウサイズが自動調整されます。
エフェクトの設定画面の詳細はサンプルプラグインマニュアルの「LightIncident」をご覧ください。(日本語で解説されています)
ファイルの保存
エフェクトをかけた画像の保存は、さきほどの「プレビュー」ウインドウの左下にあるアイコンの左から2番目のアイコンを押します。
「フリップブック上の画像を保存」ダイアログが表示されますので、そちらから画像を保存します。
Windowsの標準操作と異なる保存方法で非常に使いにくいです。画像形式は下部にある「ファイル名」にファイル名と拡張子を入力することによって形式を指定します。ただ、ファイル名を指定しても「0001」などとファイル名に連番名が自動的に付加されます。
以上で、OpenToonzの基本操作とエフェクトの使い方は完了となります。
あとがき
OpenToonzはWindowsの標準的な操作と異なるので非常に扱いにくい。なので、仕様なのか不具合なのかも判別しにくいです。
予算や納期の関係かわかりませんが、マニュアルも読まずに操作できるようなユーザインタフェースにしなかったのは何故だろう?
ただ、オープンソースのアニメーション製作ソフトウェアとしては高機能ですので、今後のバージョンアップに期待しています。
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